土地に建物を建設する場合、その土台となる土地が安定していなければ、安心して暮らせる強固な建物は建てられません。
「地盤調査」では、構造物などを立てる際に、地盤の性質などを調査します。
地盤調査の結果、土地が安定していないと判断された場合には、「地盤改良」が必要となります。
「地盤改良工事」を行うことによって、軟弱地盤が補強され、建物の骨格がぐらつかないようなベースを作ることができます。
①井戸・浄化槽跡 | 既存の井戸や浄化槽を撤去した際の埋め戻し土の締め固めが不十分であった場合、建物がバランスを崩し沈下事故を起こすケースがあります。 |
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②ガラ・ゴミ | 大きなガラや廃材が混ざっていることにより、盛土内に大きな空隙が生まれ、長期的に地表部の土が隙間に流れこむことで、陥没を起こすことがあります。また、逆にガラはテコの支点として作用し、不同沈下を起こす要因になることもあります。 |
③軟弱層 | 隣接する河川や海・湖などの水面からの相対的な高さが低い平地には軟弱地盤が多く、水を含んだ土が荷重を受けて水を排出し、体積が小さくなる「圧密沈下」が起こる場合があります。また、軟弱層に層厚差がある場合には、その沈下量の差から、不同沈下を起こすケースもあります。 |
④建物荷重バランス | 建物の荷重バランスに偏りがある場合、地盤の地耐力によっては不同沈下を起こすことがあります。また、地盤との接地圧が大きい場合にも注意が必要です。 |
⑤盛土 | 締め固めが不十分な盛土は、土中に多くの空隙が残り、雨水などの浸透によって土粒子が移動し、結果として沈下が生じます。年数があまり経っていない新しい盛土の場合は、特に注意が必要です。 |
⑥切盛り | 切盛りとは、宅地造成などによって行われる、尾根を切土して、谷に盛土をすることを言います。建物が切土と盛土にまたがる場合には、地盤のバランスに特に注意が必要となります。 |